· 

ついに、女子部ができました

女子部2代目主将 中坪真希(3回生)

 p87-88

 京大ホッケー部、創立90周年おめでとうございます。

 この大事な節目の時に、女子部が本格的に活動出来るようになり、自分が主将をさせてもらえていることを本当に嬉しく思いますし、自分はつくづくラッキーだと感じています。

 ラッキーなことに、高校にホッケー部があって、高校生活はホッケーに打ち込み、

 ラッキーなことに、現役で京大に合格して、

 ラッキーなことに、女子部を立ち上げようとしていた当時3回生の水原萌さんに出会うことが出来ました。(もし、私が浪人していたら、私は女子部に関われていなかったかも…)

 水原さんが、女子部を作ろうと行動し始めたのは、私が京大に来る2年前、2012年のことです。

 男子部のマネージャーをしていた水原さんは、ホッケー経験こそありませんでしたが、みていたら自分もやりたくなったそうです。周囲の友人に話をもちかけましたが、乗ってくれたのは、同じ学部学科の藤原弥純さん、たったひとりでした。藤原さんも(良い意味で)変わった方で、はじめからキーパーがやりたいと言って入ってきたそうです。(もちろん、経験はありません。)

 2013年春、2人で新歓に挑みましたが、あえなく失敗。2人での寂しい練習が続きました。

そして、2014年、私を含め5人が加入。年度末に控える6人制の大会にむけて、7人で週三回の練習からスタートしました。

 2015年2月22日(日)、大阪府6人制ホッケー選手権大会。女子部として初の公式戦出場。 結果は、社会人と大学生の計3チーム相手に、1点も取れずにすべて敗北でした。 くやしい結果でしたが、ここから女子部の歴史が始まりました。

 2015年春、6人の新入部員の獲得に成功!やっと、11人揃いました。

そして、秋。関西女子1部の下位リーグという舞台で、初めて11人制の公式戦に出場。対戦相手は、関西大学・神戸市外国語大学・同志社大学の3チーム。関西大学には0-2で惜敗、神戸市外国語大学には10-0と快勝したものの、最終戦の同志社大学には、0-10で完敗。学生リーグで勝ち上がるのは容易なことじゃないと痛感しました。

 この試合を最後に、4回生が引退。自分が主将になる時が来ました。

 あれからもう1年がたったのかと思うと不思議な気分です。

 この1年は、いろんなことがありました。

 新歓は、今年も成功。7人の、元気すぎる一回生が入ってくれました。プレーヤーは合計で、なんと、19人!!

 春リーグ・七帝戦・西日本インカレ・Bインカレ(インカレ予選)・・・どれも初めての出場でしたが、勝てたのは、七帝戦の2試合(対東大、対新潟大)だけ。

 神様は、私達になかなか勝たせてくれません。

 

 Bインカレで、学習院大学に0-6で負けたとき、とある方にこんなことを言われました。

 

 「なんで、みんな、そんなに一生懸命頑張っているの?」

 

 19人のプレーヤーのうち、ホッケー経験者は3人。

 大学にくるまで、ホッケーなんて、聞いたことも無かった子がほとんどです。

 強いチームの人からしたら、なんでそんな人達が、それも京大生が、必死に頑張っているのだろうと、不思議で仕方ないかもしれません。

 私達は、もちろんホッケーのために大学に来た訳ではありませんが、なにかの縁でホッケーに、京大ホッケー部に出会ってしまい、惹かれてしまいました。

 この部で、部員全員で、「感動を共有する」こと。それが、わたしたちの一番の目標であり、いま、ここでホッケーをしている理由です。

 パスが繋がった、得点できた。はじめはそんな小さな感動でした。

 2度目の秋リーグ。

 初戦は、10月2日(日)、1年前に大勝した神戸市外国語大学との試合。8-0で勝利しました。

 残る2試合の対戦相手も、昨年と同じ、関西大学・同志社大学です。

 もう、くやしい思いはしたくない。

 水原さんがいる間に、どうしても勝ちたい。  

 

 勝って、感動を共有したい。

 

 これまたラッキーなことに、今は指導者にも恵まれ、今までに比べたらとてもハードなトレーニングですが、みんな、めげずに頑張っています。

 少しずつではありますが、「部活」の雰囲気も作れているのではないかなと思います。

   

 いま、指導に来て下さっている木下明子さん、三浦恵子さんはもちろんですが、これまで、まだ人数が少なかった頃からみて下さっていた難波匠孝前監督、阿曽沼路加さん、仙石夕也現監督をはじめ男子部のみなさん、そして、色んな面で支援をして下さっている、男子部のOBの皆様、他チームの監督さんなど。本当に沢山の方々に支えられて、女子部はここまで成長しました。そしてこれからも、もっともっと、強くなって、関西で勝てるチームに、必ずなります。

 

 最後になりましたが、90周年記念祝賀会では、沢山の方々からご寄付を頂きました。女子部の募金箱には合計17万円集まりました。本当に、ありがとうございました。

 日々、支えて下さる方々への感謝を忘れず、そして何より、こんな主将についてきてくれる部員一人一人を大事にして、これからも頑張ります。きっとびっくりさせるので、見てて下さい!