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2年間の監督業務

監督 髙本昌弥(平成27年卒)

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 はじめにOBの皆様には平素より格別のご支援を賜り厚くお礼を申し上げます。私が大学院生として監督を務められるのも残りわずかであるため、これから京大の院に進みOBとなって部員と関わっていくであろう現4回生や、時折練習や試合に来てアドバイスしてくださるOBの方々に、この寄稿文を通して、私が監督でしてきたことの理解をしていただければと思います。

 

 まず私がしてきたことは、ごく普通のことですが、現役の頃に感じたことを後輩に伝えてあげることです。大学からホッケーを始める子が多い京大で4 年間やってきたという経験は貴重なものだと思いますので、OB特に京大の院にいる方々はその経験から得たものを積極的に伝えてあげてください。またそれを伝える際、自分達がやっていたからという理由や、好き嫌いという理由で伝えるのではなく、どういう目的があって、何が必要だと感じてそれを伝えたのかをちゃんと伝わるようにしてください。

 

 そして次にしてきたのは、全員が自分で考え、会話できるようになることです。これは特に重点的に取り組んできました。ここで会話するというのは、自分の考えを相手に理解してもらえるように話し、相手の考えを理解しようという姿勢を持つことです。このようなことが出来てくれば、新チームになったり、監督がかわったりしてもそこでチームのレベルが一旦リセットされることなく、持続的に成長していけるのではないかと思っております。 OBの方々がしてくださるアドバイスに対しても同様に、理解できないことには質問や反論すると思いますが、それを不快に思わず、現役部員の理解と成長のためにも納得できる理由、論理的な意見で話していただければ幸いです。

 

 私がしっかりと部員達と関わり合いながら監督を務められるのも残り数ヶ月となってしまいましたが、これからも部員一人一人と話し合いながら、彼らと共に勝てるチームにしていきたいと思います。最後になりましたが、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。