田附将人（平成３年卒）
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平成3年卒業の田附と申します。ホッケー部90周年記念試合・式典に出席したこともあり、今回OB会誌に寄稿させて頂くことになりました。
数年来ホッケーのスティックを握っていなかったが、平成28年は2度握る機会があった。一度目は七帝戦が行われていた東大でのOB戦。二度目は京大ホッケー部90周年記念試合であった。約10年振りに引っ張り出したスティックは握る部分の布が剥がれていたが、まだまだ使える代物であった。
90周年当日は同期の小沢君と出町柳駅で待ち合わせをし、ラーメンを食べてから農Gに歩いて向かった。『此処にこんな建物あったっけ？「くれしま」って此処になかった？』などと話しながら農Gに到着。
見もしらない我々にホッケー部員の後輩たちは『こんにちは！』と気持ちよい挨拶をしてくれた。自分もそうであったなと懐かしく思った。
小沢君・斉木君・大美君あたりと試合前のアップをし、そうこうしている内にOB戦が始まった。年齢的に第1試合に出場したかったが、第1試合は諸先輩方で枠が埋まり、女子部との試合である第2試合に出場した。第2試合出場メンバーでは上から1～2番目の年齢であった。ドリブルをするも足がもつれてコケ、ペナルティーサークル内の絶好のチャンスでヒットを空振り（頭の中ではゴール左隅にボールが突き刺さっていたが…）する等、全く活躍することもなく試合が終わった。
試合が終わると、酸欠なのか頭が痛くなった。ネットにもたれながらぼーっと試合を観戦していたが、ふと視線を上げると比叡山が昔と変わらずそこにあった。比叡山を見ていると様々なことを思い出した。汗を垂らしながら練習していた夏、ヒットで裂けた指で練習していた冬。そして、春秋の公式戦（特にリーグ最終戦・入替え戦）の後、うれし涙くやし涙を「くれしま」で流していたこと…。色々なことが懐かしかった。
OB戦が終わり、90周年記念式典に出た。式典が終わり、同年代で写真を撮ろうということになり数枚写真を撮った。同期4人の写真は、お腹も少し出て・髪の毛に少し白髪も混ざっていたが、大学時代のあの日のままの笑顔であった。かみさんに写真を見せると『みんな、良い感じで年取ってるよね。』と言われた。
自分は大学の時に、本当に良い仲間と出会い、京大ホッケー部という一体感がある良いチームに所属していたのだとあらためて実感した。そして、良い時間を一緒に過ごしたからこそ、大学を卒業して25年・この記念式典に同期が全員揃い、同年代の仲間も集っているのだと思った。大学時代のこの出会いに感謝したい。そして、現役諸君もこのホッケー部で充実した時間を過ごして欲しい。
話は変わるが、90周年の2ヶ月前頃に会社の営業で、あるお客様のところにお伺いすると『田附君は京大だったよね？確か工学部？』と言われ、『このお客様に学部の話なんかしたかな？』と怪訝な顔をしていると、間髪入れず『もう一つ言っていい？ホッケー部でしょ？』と言われた。驚きの表情を浮かべていると『昭和5●年卒のホッケー部です。』と正体を明かされ、またまた驚きの表情を浮かべていると『今年度のOB会費納めてなかったけど…？』とやんわりご指導頂きました。ゆうちょ銀行に振込に行くのは面倒くさいと（ちなみに、土日でもゆうちょ銀行ATMでホッケー部から送付されてくる振込依頼書でOB会費が納付できました。）自分の中で言い訳しOB会費を払い込んでいなかった自分が恥ずかしくなりました。皆様方におかれましてもOB会費納付を失念されぬよう注意喚起させて頂きます。
最後になりますが、平成28年に創部90周年を迎え、10年後の創部100周年に向けて、OB・OGの皆様ならびに現役諸君のご健勝と益々のご活躍を祈念しております。