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90周年を機に、さらなる飛躍を

OB会 会長 白井 聡(昭和56年卒)

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 9月10日(土)は多くのOB、ご来賓の皆様に参加いただき、創部90周年記念試合および式典・祝賀会を成功裡に無事終えることができました。まことにありがとうございます。

 節目の記念行事を執り行なうのにあたり、この10年間で大きく変わったことがありました。①女子部の創部、②京大会館の閉館 の2点です。

 80周年までは試合をする際も現役とOBの2チームしかなく、マッチメークは不要でした。今回は女子部ができ最低でも3チームにはなるところ、OB出場者の年齢幅が大きいため、OBチームを2つに分け4チームで試合を実施しました。(実際のOBの出場者は77歳~22歳で、ここにも歴史を感じます)。

 古澤先生が祝賀会の挨拶の中でおっしゃった「ホッケーは観るのも楽しいけど、プレーする方がもっと楽しいよ!」はけだし至言であり、私も全く同感です。

 宴会対応が得意の京大会館が無くなったのは痛手でした。今回は式典・祝賀会を百周年時計台記念館でおこないましたが、施設は大学から借り、食べ物・飲み物はレストラン「ラ トゥール」にケータリングをしてもらう、という煩雑さがありました。

 幸いにも天井が高く・広いスペースで美味しい料理を提供してもらえ、多くの方に「いい会だった」と言ってもらえましたが、コスト的にはメリットがあるものの、融通の利かなさや当方(とりわけ現役)の作業負担が増えるなどのデメリットもあり、「女子部創部10周年」「ホッケー部創部100周年」での会場選定については、熟慮したうえで決定する必要があるかと思います。

 

 さて、私が祝賀会の挨拶の中で申し上げた「女子部捨て猫病」というインフルエンザについて、改めて記したいと思います。主に農Gで感染しますが、一度そのひたむきな姿を見てしまったら、手を差し伸べるしかなくなるという重篤な病です(でも痛みはありません、逆に爽快感すらあります)。私も年初に発症しワクチンがないため未だに治癒に至りません。一方で多くの方にも移しました。彼女達は現在19名で切磋琢磨しており、おそらく来年の後半には、強くなった「バケ猫」として1部の上位チームを引っ掻き回すのでは、と期待しています。

 男子部はこの記念誌が刷りあがる頃には、おそらく1部昇格の最終ステージに残っていると思います。技術面は1部下位チームと遜色の無いレベルに達しています。4回生が「後輩に何とか1部のプライドを置き土産に残して卒業するんだ!」とモチベーションアップし、死力を尽くしてくれている筈です。私が4回生の時にできなかったカッコいい真似を、ぜひ実現しておくれ!

 

 90周年祝賀会では170名の方にご参集いただきました。「部の興隆ぶりに感激した」という声も上がりました。ただ、現状に甘んじることなく、京都大学ホッケー部がさらなる飛躍を遂げるためには、克服すべき課題も散見されます。体力面のみならずメンタル面をどう強化するか、一本筋の通った試合の組み立て方をメンバー全員が無意識のレベルでどう共有化するか、など。

 今回、OB会会員の皆様から「90周年特別賛助金」を募らせていただきました。この浄財を原資に意欲・能力が高く経験豊富な外部指導者の力を借りるなどの方法も視野に入れ、100周年に向けて、技術やスキルをブラッシュアップします。引き続き格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。