杉浦利哉(特別OB会員)
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創部90周年心よりお祝いを申し上げます。当日は、OB戦・記念式典ともに周到な準備をしていただいた白井会長はじめ実行委員の皆様に心より感謝申し上げます。
私は、当時OB会の副会長をされていた野間氏との出会いがきっかけとなり、平成19年から21年までの3年間、コーチをさせていただきました。その3年間は大東会長はじめ、OB会の皆様とホッケー部の話など熱く語り合ったことを思い出します。私は天理大学出身ですが、その後もOBの一員として加えていただきました。これからもこれまで以上にホッケー部を応援し続けていきたいと思っています。
さて、2015年に関西学生リーグで初勝利を挙げた創部間もない女子部を加え、90周年を迎えた京大ホッケー部、この間脈々と受け継がれてきた伝統とはどのようなものか、目に見えない大切なものは何かを考えてみることにしました。他の大学のチームと圧倒的に違う点は、自ら学ぼうとする意欲、そして自己主張しつつも自分の与えられた「役割」を自律的に遂行していく能力だと感じています。キャプテンを中心に練習計画を立て、部員一人一人が所属意識を高く持って、自分の思いや考えを表現する。日々のそうした主体的な活動が、部長、監督、コーチ、部員全体の力で育てられてきたのだと感じています。
特に女子部については、2012年からの2年間は部員が集まらず辛い日々もあったかと思います。しかし、水原 萌さんを中心に女子部を「一から作るという情熱」が、そして決して諦めることなく地道に粘り強く続けてきた活動が、徐々に実を結び始めたのだと思います。まさに「意志あるところに道はできる」ですね。そして、現在キャプテンの中坪 真希さんの行動力と人間性が今の女子部を象徴しているようにも感じています。大学からホッケーを始める人が大半ですが、「感動を共有したい」「もっと強くなりたい」そんな気持ちが多くの人とつながり、応援してもらえる部にどんどん育っているように思います。
男子部においては、今後の目標を1部昇格そして定着とするならば、「ワンランクアップの体づくり」です。シーズンオフの冬季に3ヶ月是非ウエイトトレーニングを継続して行ってください。体つきが変わり自信を持ってプレーできるようになります。よければトレーニング講習会などいつでも相談に乗ります。
最後になりますが、仲間とともに協調して、このホッケー部をよりよく変えていく力を選手一人一人は十分に兼ね備えています。1年後、5年後、10年後どのような部にしていけるか、今から楽しみでいっぱいです。ともに頑張りましょう。